Eclipse Corporation

  
 受講者の方々がつまづきやすいポイントや、パソコン操作上達のコツを挙げてみました。




@タイプ練習で遊んでみよう!

 これまでパソコンに縁がなかった方の最初の壁は、「キーボード」です。
 携帯メールなら慣れてる人も、6列に並んだ100以上の、しかも配列がばらばらなキーを前にして、途方に暮れ、キーを探すうちにイライラ、ええい、こんなもの覚えられんわい!となってしまいます。

 パソコンをお持ちでインターネットが使える方は、ぜひフリーのタイプ練習ソフトを試してみてください。
 検索キーワードは「タイプ」「練習」「フリーソフト」あたり。たくさん出てきますが、先日試してみたのは 美佳のタイプトレーナー。一昔前のマージャンゲームを思い出させるネーミングですが、とても充実しています。
 キーの位置を覚える「もぐらたたき編」と、ローマ字入力用の「美佳のタイプトレーナ」がお薦めです。画像のように一分あたりのタイプ速度が表示されますから、励みになりますよ。




Aワード文書に画像を貼り付ける

 ちょっとしたお知らせ文書でも、イラストや写真をつけるとグッと親しみやすいものになりますね。
 でも、コピーして貼り付けるまではいいけど、文章の中にうまく収まらない。写真の横に文章を入れたいんだけどうまくいかないという経験はありませんか?
 これを簡単に解決するのが、「文字列の折り返し」という設定です。
 写真やイラストの上で右クリックして「文字列の折り返し」を選び、「四角」にすればOK。

 文章の中にほぼ自由にレイアウトすることができます。
 「外周」や「背面」なども試してみてください。
 XPでは画像の上で右クリックし、「図の書式設定」「レイアウト」で設定できます。




B1クリックでセル全体、2クリックでセルの中

 エクセルを初めて使う方の戸惑いの一つは、セル内の文字やデータの一部を修正するのがうまくできないということです。
 修正したいデータが入力されているセルを一回クリックすると、セルの枠線が黒くなります。
 この状態では一部を修正することはできません。backspaceやdeleteを押すと、セル内のデータが全部消えてしまいます。
 セル全体が操作の対象となっているからです。


 データの一部を修正するには、セルをダブルクリックします。
 するとデータ内のどこかにカーソルが点滅するはずです。
 その状態になったら、修正したい場所にカーソルを移動すればOK。「秋晴」のところをドラッグすると下の図のようになります。


 セル全体なのか、セルの中なのか、この二つの違いを常に意識しましょう。



Cひらがな⇔英数半角の切り替え

 文章を入力する場合、マウスをなるべく使わずキーボードだけで済ませると入力速度が速くなります。
 例えばショートカットキー。コピーはコントロールキーとC、貼り付けはコントロールキーとVですね。マウスで右クリックして選ぶよりも、これを使ったほうがちょっとスピードアップします。
 もうひとつ要チェックなのが「ひらがな⇔英数半角の切り替え」です。下の画像のように入力モードアイコンで選択している方が多いのではないでしょうか?


 ブラインドタッチができる方でも、手を止めてマウスに持ちかえたりしています。ちょっともったいないですね。
 替わりにお奨めなのが「半角/全角漢字」というキーです。キーボードの左上にあります。


 押すたびにひらがなとアルファベット・数字(半角)が切り替わります。これならワンアクション、しかもキーボード上でできます。
 速ければいいってもんでもないのですが、リズムよくキーを打てるとちょっと楽しくなります。


D画像の大きさを変える

 マウスを動かすとパソコン画面上で動くもののことを、「マウスポインタ」といいます。普通は白い矢印の形をしていますす。
 画像を動かしたり、大きさを変えるときにはこのマウスポインタの形に注意すると楽に操作できます。

 まず、縦にも横にも拡大・縮小したいときは、画像の四隅の白丸にポインタを持ってきて、 (XPでは )になったところで左クリックしたままドラッグします。

 同じように、横に伸ばしたいときは (XPでは)になったときに、ドラッグします。

 縦に伸ばすには)のときです。
 では、のときは?

 画像の大きさはそのままで、スライドさせることができます。


Eワープロの漢字変換のタイミング

 文字を入力していて、どのタイミングで変換するのが効率的なのでしょうか?

 はっきり言って、「文節変換」がお奨めです。

 文字通り文節の区切りで変換するのですが、さて文節とは何か…?
 中学校の国語で習いましたが、一つの文に、できるだけ「ネ」を入れて読んでみると文節の区切りが分かります。
 例えば、「私は昨日寝坊して会社に遅刻した」という文があるとします。これに「ネ」を不自然にならないように できるだけ入れて見ると、次のようになります。

   「私はネ 昨日ネ 寝坊してネ 会社にネ 遅刻した。」

 この「ネ」のタイミングで変換するのが一番いいと私は思います。
 この程度の文章ならば、全部入力してから変換しても正しく変換できるかもしれません。でも、長く入力した後変換して、 最初のほうで違う漢字に変換されてしまったときのめんどくささを考えると、文節変換がベターです。


F消えたファイルを探す

 年賀状の季節です。皆さんもう書きましたか?
50枚以上出される方にとっては、はがき作成フリーソフトやワードのはがき印刷がとっても便利です。
 ところが先日こんなお電話がありました。

 「昨夜遅くまでかかって入力した住所録ファイルが、今日見てみたらなくなってしまった!」

 大ショックであります。
 電話の方は、今年初めて年賀状をPCで作成しようとはりきっていた方。100名近い住所をまた入れ直すとなったら、最初から 手書きでやればよかったと思っちゃいますよね。

 こんなときは気分を落ち着けて、vistaの便利な機能を使いましょう。
 スタートボタンを押すと、「最近使った項目」というのがあります。ここをクリック。



 すると、最近いじったファイルが表示されます。その中に探しているファイルがあれば、それをクリックします。

 電話でこれを教えると、無事発見できました。

 なんでなくなっちゃうかというと、保存するときに保存先フォルダをよく見ないからなんですね。vistaでは保存先がXPよりも分かりにくくなってしまったように思います。初期設定だとユーザーフォルダに入れられてしまうようになっていますし。 一番分かりやすいのは、「デスクトップ」に保存することですね。デスクトップがいっぱいになったら、フォルダに整理しましょう。


G違うものが印刷されてしまう!

 「年賀状の宛名面を印刷しようと思ってPCとプリンタをつなぎ、プリンタのスイッチを入れ、ハガキをセットしたらなぜか裏面が印刷されてしまいました!どうして?」

 このように見覚えはあるのだけど意図したものと全く違うものが印刷されてしまうことがあります。

 原因は以前の印刷命令がまだPCに残っていたこと。印刷命令が実行されないままPCをシャットダウンしておいたりするとよく起こります。

 解決方法は残っている印刷命令をキャンセルすること。次の手順でたどり着けます。

1 スタートボタンからコントロールパネルを開く。
2 プリンタをダブルクリック。
3 印刷コマンドのうえで、右クリックし、キャンセルを選ぶ。




H迷走するワード文書-タッピングを無効にする

 「大変なんですよ、迷走してしまって」
 ある日の午後、Tさんの開口一番です。Tさんは俳句・短歌を嗜む粋な方。作品集を作ろうと、昨年末に購入したノートパソコンにワードでコツコツ入力してきました。
 どれどれと拝見すると前回作ったときとは様変わりしています。縦書きにしたはずが横書きに、上揃えしたはずが中央揃えに、 短歌の上の句と下の句がばらばらになってしまっていました。
 いったいどうやったらこういう風になるのだろうと思いながらも、切取りと貼付けで修復していきます。横書きに見えていたのは、 いつの間にか「表示」を「Webレイアウト」にしてしまっていたからでした(~o~)。
 
 Tさんはマウスを使わず、タッチパッド(キーボード手前の四角いところ)を右手人差し指で、左手人差し指でクリックボタンを操作しています。それを見て原因が分かりました。
 Tさんの右人差し指が、たまにタッチパッドに強く当たりすぎてクリックした状態になってしまうのです(タッピングといいます)。ですから単にマウスポインタを動かしていても文字列が指定されてしまい、 ふとしたはずみで移動してしまうのですね。

 ご高齢の方にはマウスのダブルクリックが結構難しいものです。 指に力が入らないのと、速く二回押すというのが結構大変。そういう方にタッチパッドは強い味方なのですが、 このタッピング機能は逆に障害となっているようです。そこでタッピング機能を停止してみました。「コントロールパネル」の「マウス」を選び、そこで「拡張」とか「タッチパッド」「その他デバイス」という表記のタブを開いて、「タッピングを無効にする」というようなボタンのチェックをはずします(PCによってどうも表記が異なるようです)。

 するとTさんの誤操作回数が激減しました。こんなところにも落とし穴があるのですね。
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